みくと– Author –
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『ハングリー・ハーツ』考察・レビュー|タイトルに隠された3つの意味
アダム・ドライバーが映画初主演を飾った長編作品。本作でいきなりヴェネチア国際映画祭主演男優賞を受賞し、共演したミナ役のアルバ・ロルヴァケルも同映画祭で主演女優賞に輝いた。 胸が張り裂けそうな状態がいつまでも続く本作は、まるで拷問のようにズ... -
『A.I.』レビュー|スティーブン・スピルバーグ監督がキューブリックの草案を映画化
スティーブン・スピルバーグ監督と聞いて、大衆向けの娯楽映画を思い浮かべたあなたは、この監督にダーク(闇)なイメージは抱かなかったのではないだろうか。 反対に、スタンリー・キューブリック監督と聞くと、途端にメッセージ性の強い暗く暗雲たちこめ... -
「逢びき」考察レビュー|映画史上もっとも純粋な不倫
「アラビアのロレンス」を手がけた巨匠、デヴィット・リーン監督が描く純情な不倫の物語。1946年の第一回カンヌ国際映画祭でグランプリに輝いた作品でもある。 本作は、個人的に近年観た映画の中でも、TOP3に入るほど心に残った作品。言葉の卓越性と演者の... -
ティム・バートン「マーズ・アタック!」まず観てほしいSF映画
「マーズ・アタック!」は、1996年に制作されジャック・ニコルソン主演のSFコメディ。「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や「ビートルジュース」、「シザーハンズ」、「バットマン」シリーズでお馴染みのティム・バートンが監督を務めている。 引用:... -
【横浜の映画好きへ】ジャック&ベティの支配人・梶原さんが語るミニシアターの価値とは?
シネマ・ジャック&ベティは、横浜市中区の若葉町にある昔ながらの哀愁漂う映画館だ。大手シネマコンプレックス(以下シネコン)のように、スクリーンが10個もあって大きなビルの中にあるわけでもない。町の商店街から一歩外れたところにある、小さな映... -
高校生に見せたい!実話を基にした教養としての戦争映画7選
教員の知り合いに、高校生に見せたい映画はないかと聞かれたのだが...。 それなら任せて!僕自身が高校生の頃に影響を受けた映画を紹介するよ。 この記事がおすすめの人 戦争映画で歴史を学びたい人 高校生 戦争映画は、人類が犯してきた数々の過ちや残忍... -
「シアター・イメージフォーラム」渋谷の映画好きが集うミニシアターを紹介
渋谷から徒歩8分ほどの場所に位置するミニシアター「シアター・イメージフォーラム」に行ってみた。 今回は、イメージフォーラムの歴史や見やすい座席をご紹介する。 このミニシアターは、さまざまな文化が交差する渋谷の中で20年以上も映画を上映し続けて... -
映画『ジュリアン』から僕らは不機嫌や癇癪の恐ろしさを学ぶ
フランスで脚光を浴び、第74回ベネチア国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した『ジュリアン』。監督は、2013年にアカデミー賞短編映画賞にノミネートされた「Just Before Losing Everything(すべてを失う前に)」のグザヴィエ・ルグラン。『ジュリアン』はこ... -
横浜のミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」で古きを感じ大人を感じた青春時代
「シネマ・ジャック&ベティ」料金と割引表 一般:¥1,800 大学生:¥1,500 シニア:¥1,200 映画の日毎月1日(どなたでも)¥1,200ジャック&ベティデー毎週水曜日(どなたでも)¥1,200会員割引デー毎週木曜日会員カード提示でご本人¥1,100レイトショー割... -
ホラーやサイコ、スリラージャンルの映画は人間のディープな欲望を満たすために必要不可欠
人には誰しも、狂気的な側面が存在していると思う。いや、狂気と表すよりも、純粋な好奇心といった方がいいだろう。その好奇心は、ときに狂気と化して自分や周りに襲いかかる。欲望という名の怪物を上手に押さえ込まなければ、この世はマッドな世界となっ...